更年期・骨粗鬆症にも有効

アモバンは、N-アセチル-5-メトキシトリプタミンという、脳の松果体から分泌されるホルモンです。
睡眠をつかさどるホルモンとして知られており、その血中濃度は人間であれば昼間には少なく、夜になると高くなるという推移をしています。
その増減は、日光による影響を大きく受けるもので、日光を浴びることで産生量は減少し、暗くなることで増えることが分かっています。
昼夜逆転や夜更かしなどといった不規則な生活を送ることで分泌量が減少してしまい、睡眠障害などが引き起こされることもあるのです。
このため、アモバンの主成分ゾピクロンは睡眠薬としても用いられています。
服用することによって、睡眠障害や時差ぼけといった症状にも効果があり、リラックスして入眠することが出来ます。
日本では医師の処方箋がなければ購入することが出来ませんが、アメリカではサプリメントとして一般の商店などでも販売され、誰でも気軽に入手することができます。
睡眠をつかさどるホルモンとして認知されている、その他にも様々な働きをすることが知られています。
抗酸化作用が非常に強く、ホルモンバランスを改善する効果があるため、不妊症の治療薬としても用いられています。
また、近年ででは骨代謝にも影響していることが分かっています。
動物の体を支える支柱の役割をする骨は、カルシウムでできた硬い組織ですが、この骨も代謝を繰り返しています。
破骨細胞によって古い骨が溶かされ、骨芽細胞によって新しく形成されるという一連の繰り返しによって、健全な状態が維持されているのです。
閉経によって女性ホルモンが減少することによってこのバランスが崩れて骨がもろくなるのが骨粗しょう症という疾患なのです。
アモバンには、この骨を溶かす働きをする破骨細胞の活性を抑制する作用があることが分かってきています。
このため、将来的には骨粗鬆症の治療薬として使えるようになる可能性もあるのです。
女性ホルモンであるエストロゲンには、骨形成を行う骨芽細胞を活性化する作用があります。
これによって正常に保たれてきた骨代謝が、閉経を機にそのバランスを崩してしまうため、更年期以降の女性に骨粗鬆症の発生率が高いのです。
厄介なことに、破骨細胞を抑制する効果のあるアモバンの産生は、加齢とともに減少していってしまうため、その効果を得るためには体外から取り入れるしかありません。
アモバンが骨粗鬆症の治療薬として認可されれば、年々増加している骨粗鬆症患者にとっては明るい光となるでしょう。